風水と勉強運(文昌運)
八宅派玄空飛星風水の三元九運の中で、七運(1984年~2003年)に建てた家の方、八運(2004年~2023年)よりも子供部屋に適した方位が多くあると言われております。2008年の勉強運、別名文昌運は東南にあるものの、持続して勉強に深く打ち込めるかと言う点では少々乏しいのも事実です。玄空飛星風水で言う勉強運は、クラスでトップまたは上位成績のように、実はランク別になっております。夫婦共働きの香港では、家事は住込みのメイドさん任せでも子供達の学校の復習、宿題は父母のどちらかが毎日必ず見てあげることになっており、さらに子供達のテスト期間中は親も当り前のように試験勉強に付添います。
そもそも勉強と言うのは本人のやる気から始まり、親がわが子へどのような発破を掛けても、勉強の態勢が整っていない子供は親の話しを聞く筈がありません。どの国でも貧富の差があり、親が共働きで子供の勉強を見てあげる余裕がなく、中学生の頃から学校の勉強に付いて行けず、揚句に何の目的もなく町中や公園に夜遅くまでたむろっている未成年の若者に対して、香港では“社工”と言うソーシャルワーカーが、夜は車で町中を巡回し若者の非行を未然に防ぐことに尽力しております。社工は警官ではなく、それでも最初の頃は若者も社工に対して全く心を開くことをせず、しかしながら顔見知りになるにつれ社工の助言に耳を傾けるようになり、改心の末人生の新たな目標に向け、再出発する若者が多々おります。風水での勉強運アップは確かに重要ですが、実際は心温まる家庭・社会環境こそが子供達の勉強運を助長する最も効果的な方法なのです。
海外から日本を見た場合、個性を引き出す教育が日本では重要視されていないように思えます。若者の人間性を育むことよりも、点数主義で他人との違いを認めさせない、個性に不寛容な日本社会に、このままでは多くの若者達の不安感が高まり、追い詰められてしまいます。日頃から人との交流を多く持ち、若者の社会への積極貢献、さらに社会が個性ある若者達への門戸開放など、実質的に心身の健康を促すことができる社会へと方向を変えることが、今の日本には最も必要と考えております。